債務整理

大学生での借金はやばい。債務整理になる可能性が爆上がり。※実体験あり

こんにちは、悠です。

2020年6月の段階で債務整理4年目で返済中です。

今回は私が債務整理まで至った経緯について解説していきます。

自分は大丈夫だと思わず自分事だと思って読んでいただければ幸いです。

では、さっそくいきましょう。

最初の借金を背負ったのは大学3年生

きっかけは大学3年生の夏頃です。


当時このまま普通に生きていたらヤバイ気がするという漠然とした気持ちを抱えていました。

この気持ちを抱えたことのある人は私だけではないと思います。

その思いを抱え、何とかしなければいけないと思いつつ何も行動ができない毎日を探す日々でした。


そう思っていたところ、当時流行っていたmixiで知らない男性から友達になりませんかとメッセージが来ました。

プロフィールを見る限り怪しくもなくすごい仕事も出来そうな人だったのでついつい誘いに乗って会いに行くという選択肢を出してしまったのです。


実際会ってみると気のいい優しい雰囲気の方でした。


しばらく話してみたときにこの話をしてきました。

「理論上100%損せずに儲かる事業があるけど興味ない?」

何とも怪しさが満点な話ですよね。

今聞けば鼻で笑うような話でしたが初めて聞くビジネスの話に自分自身これで変われるかもしれないと思っていました。


大学生や新社会人で情弱の人はこのような思考回路でわりと騙されたりするので信頼できる人に一度相談をしてみましょう。

同じような過ちを防ぐ可能性が上がります。

理論上100%損せずに儲かる事業なんて存在しない

紹介された事業の内容はあまり関係がないので詳しく話しませんが分類で言えば裁定取引でした。
 

※裁定取引が知りたい方はWikipediaを参照してください。

裁定取引

裁定取引自体は何も問題がありませんでしたが問題はその事業を行うための必要経費でした。

必要経費は以下のものです。

  • パソコン
  • ネット回線
  • 裁定取引を学ぶための情報教材
  • ツールの初期投資費用
  • ツールの継続費用

パソコンとネット回線は必要費だと今でも割り切れたりしますが、問題は下3つの費用です。

下3つだけでも約100万近くありました。

当時大学生の自分にそんな大金があるわけがありません。


現金が用意できないので諦めようと紹介者に伝えたら紹介者からこのセリフを言われました。

「消費者金融で借りればすぐに用意できるから借りに行こう。」
「大丈夫、すぐに返せるから」

普通にヤバイ発言ですよね。

それに騙される私もヤバいです。

これを見てくれているあなたはこれに騙されるやつがいるのかと思うかもしれないません。

ただ、金融リテラシーもなくその紹介者を信じてしまった自分には無理でした。


100%儲かるなら利息も元本もすぐにチャラになるであろうと。

ご存知の方もいると思いますが利息がどのくらいで倍になるかざっくりわかる「72の法則」という方法があります。

計算式は以下のものです。


72の法則

72÷(金融の金利)=年数


これでざっくりとした年数が出ます。

ちなみに日本で設定できる一番高い貸金金利はいくらかご存知でしょうか?正解はこちらです。

消費者金融 MAX・・・18%

リボ払い 10万円未満・・・20%
10万円以上100万円未満・・・18%
100万円以上・・・15%


以上が日本で設定できる貸金金利の上限です。

※2021年1月16日追記

現在これ以上にやばいと言われているペイデイローンについて記事にしましたのでこちらも読んでみてください。

気づかないうちに社会に浸透してますので要注意です。

リボ払いより危険なペイデイローン。債務整理になりたくないなら絶対に手を出すな。 こんにちは悠です。 先日こういったツイートをしました。 使ってはいけないローンペイデイロー...

話を戻して、ここでもう一つ質問です。

なにも仕事をしたことがないただの大学生の金利はいくらになると思いますか?


一番高い金利ですよね

私自身、消費者金融に一社ではなく三社から借りていたのでそれぞれに金利18%が元本に上乗せされました。


ちなみにこれは利息だけの話なのでこれ以上に支払いをしないと借金は減りません。


利息18%ということは約4年で倍近く借金が膨れ上がります。


おまけにツールの維持費も万単位で毎月支払いをしないといけませんでした。


しかし、自分の裁定取引は頑張っても7万ちょっとが限界でした。限界なのでこれ以下も多いです。

そんな状態で利益が上がるかと言えば確実に無理に決まっています。

利益が出たと思っても借金の支払いとツールの維持費でトントンになり利益という利益を得ることが出来ませんでした。

裁定取引自体も取引自体が時間差で成立できなかった時に損失が出てくるのでほんと理論上だけの話で実際は損失が出る結果になりました。

ツール運営会社も潰れてしまいツールが使えなくなってしまったので結局1円もプラスになることなく借金だけが残ることになりました。

後から人づてに聞いた話ですがこの情報教材を売ることで紹介者はマージンをもらう仕組みでした。


私自身情報教材を売ればマージンが入るなどの案内はされませんでした。

しかも会社自体も早々潰すつもりだったみたいで完全に騙されました。

高額な情報教材はこういった案件がほとんどなので注意してください。

誰でも簡単に儲かる事業なんで見ず知らずの人に教えず自分でやるだろうという少し頭を捻ればわかることに後から気付くほんとにバカな自分だと物凄く落ち込みました。

借金に拍車をかけるMLMの世界への突入

そんな失意の中でとある書籍に出会いました。有名なこの本です。

私自身MLMに出会う前に読んでいましたが失意の僕には目から鱗の金言がたくさん書いてあるように思えました。


そんな金持ち父さん貧乏父さんのとある書籍で著者のロバート・キヨサキがMLMを推奨していました。

少額で始めることができ、ビジネスの教育がしっかりしているからやった方がいいと。

この本に出会ってしまったことで更なる地獄に足を踏み入れることになりました。

この書籍に出会わなければもしかしたら今の状態になっていなかったかもしれません。

金持ち父さん貧乏父さんの書籍の内容自体はすごく良いものだと思います。
今読み直しても勉強になりますし参考にはしています。


しかし、金融のリテラシーがあまりに低く、読解力が足りないと大きな間違えを犯す可能性が非常に高くなります。


自分自身もその分類に入りました。

この書籍のシリーズを読み、MLMはやるべきだと猪突猛進な考え方に至り自らMLMの世界に踏み込んで行きました。

紹介してくれた人やメンバーの方は良い方ではありましたが、結果的にMLMの世界特有のテンション感覚にはついていけず勧誘や商品紹介などもほとんど出来ませんでした。


MLMはビジネス会員になると月のノルマが発生し未達成だとランクが落ちていく仕組みです。

最初のランクに上がるためのお試し期間もあり、そのお試し期間でノルマ達成出来ないと最初のランクにすらなれないもでした。

通常は人を勧誘し、商品を買ってもらうことでランクを上げていくものですが、勧誘が出来ない、商品も買ってもらえない、けれどもプレッシャーはかかってる。

そんな人間がノルマを達成するためにやることはひとつです。借金を加速することになった要因。

それは商品の買い込みです。

最初のランクに上げるまではわりと自費購入でギリギリ上がれるくらいのものでした。

まだこれから勧誘すれば大丈夫。そのための先行投資だと自分に言い聞かせて。

勧誘も出来ない人間がこの先どうなるかは第三者が見ればハッキリわかりますよね?

勧誘もすることが出来ず、ランクも落とすわけにもいかず自費購入をし続ける日々。

勧誘するために友を失い、セミナーの時間、ミーティングの時間で体力、精神をすり減らし消耗していく地獄のような毎日です。

これプラス通常の仕事の業務があります。


私は当時は不動産会社で営業をしておりこちらも激務でした。休みも関係なく朝早く夜遅くまで仕事のため非常に厳しい状態でした。

そこまでやっていたなら当然多大なストレスを抱えることになりそれを発散する必要が出てきますよね?


そうなるとストレスを解消するためにさらにお金を浪費し、更なる借金の重ねる負のスパイラルに突入しました。

このようなことが重なった結果借金総額は7社で300万近くになりました。

支払いで絶対しては使ってはいけないと言われるリボ払いにまで手を伸ばし、そのリボ払いも上限を超え、毎月の支払額が給料を上回るなど家計が火の車というレベルではなくもうどうしようもない状態に陥ってしまいました。

MLMで成功する人はほんとごく一握りのコミュニケーション能力が高く人脈が広い人間です。


権利収入、不労所得と謳ってますがそこまでいくのにかなりも時間労力をかけなければいけません。

時間と労力をかけて手に入れたとしても目を離した瞬間崩れるので結局権利収入にも不労所得にもなりません。


MLMにかける時間と労力で他の事業をやる方がよっぽど稼げて自分の財産になります。


私は二度とやることはないでしょう。


一つだけ良かったことはMLMをやる人達は売るためにセールス、マーケティング、ブランディング、身だしなみなどを学ぶのでこれの勉強だけで言えば少しはプラスになったかもしれません。

ただ、それ自体も今はどこでも学べるのでプラスにもならないかもしれません。

そして債務整理へ

支払いが収入を超えた段階でもう生活どころではなくなってきました。

精神的にも支払滞納通知と電話が頻繫にかかってくるようになり自分自身限界に近づいてきました。


まだ任意整理という言葉は知らなかったので自己破産するしかないのかと思い恥を忍んで知人に相談したところ

「それならまだ任意整理で何とかなると思うよ。」

と言われました。

債務整理は厳密に4種類あります。


違いがわからない方向けたリンクを貼っておきますので気になる方は確認してみてください。

https://www.saimubengo.com/adjustment_of_debts/debt-consolidation-method.html

話を聞いて早速債務整理に強い司法書士に連絡したところそれなら任意整理が可能です。


と言われ、元本の支払いも総額は変わりませんが利息も払う必要がなく月々の支払いは大幅に減りました。

この話しを聞いた瞬間心の重圧がすっと晴れました。

借金自体は返さないといけませんが取り立てもなく何とか返せるくらいの月々の支払いになったのですごく安心をしました。

まだ完済した訳でもなく5年程度の支払いの日々は待っていますがとりあえずは一区切りです。

限界を超える前に相談できたのは良かったと思います。

もしもう後数か月借金を重ねていたら自己破産の道しか残されていなかったと思います。

自己破産と任意整理では扱いが天と地の差くらい違うのでほんとに危なかったです。

自己破産をしてしまうと士業関係の仕事が出来なくなくなるのでほんとに死活問題でした。


※筆者は宅地建物取引士の業務を行っています。

私は電話で相談、整理をしましたがやっぱり恥ずかしくて直接電話でやりとりはちょっとという方もいらっしゃると思います。


今はネットの時代ですのでネットで相談するもことも出来ます。
この苦しみを早く断ち切るために相談だけでもしてみましょう。


相談だけなら無料で行ってくれるので安心して相談してみてください。

まとめ

・高額な情報教材は結局それ自体を販売することで利益を上げるモデルなので購入してもあまり意味がないです。



もしもともそうに見えてもそのツール自体がさじ加減次第で消滅する可能性も高くリターンは得られません。

・カードローン、消費者金融のローンはかなり高い。元本を返し終わるまでの総支払額の金額がかなり膨れ上がります。


リボ払いは絶対ダメ。支払総額が分かりにくく借金をしている感覚にならない。

リボ枠使い切って買い物した瞬間地獄行き。どん底に落ちる可能性が高くなります。



・債務整理を相談するなら早めに相談した方がいいです。

まだ取り返しがつく可能性があります。

恥を捨ててでも自分を助けましょう。

心が病んでしまって人生を不意にしないでください。

ネットでも気軽に相談が出来ます。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。

少しでも助かる人が増えて頂ければ嬉しいです。

次回は任意整理をした人間の生活について書いていこうと思います。

周りにバレないために奔走した記録です。
債務整理後の生活を想像しやすくなるかと思います。